『犬がワクチンでアレルギーを起こす可能性は?』
『犬のワクチン接種によるアレルギーってどんな症状?』
年に一度は必ずワクチン接種が義務付けられている犬の飼い主さんにとって、アレルギーは非常に心配ですよね。
そこで本記事では、犬のワクチン接種によるアレルギーについて詳しく解説しています。
犬のワクチン接種を控えている方、犬のお迎えを考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
南柏たなか動物病院では、日本で数人しかいないアジア獣医皮膚科の専門医が病院訪問を担当しており、あらゆる皮膚の病気の治療が可能です。
院内は居心地の良い環境や話をしやすい雰囲気づくりを意識しており、飼い主様の不安に寄り添いながら診察しておりますので、お気軽にご相談ください。
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犬のワクチンによるアレルギー症状3種類
犬のワクチンによるアレルギー症状は、大きく3種類に分類されます。
種類 | 症状 |
皮膚症状 | ・むくみ ・ムーンフェイス ・かゆみ ・紅斑、蕁麻疹 |
消化器系症状 | ・下痢 ・嘔吐 |
循環器、呼吸器系症状(アナフィラキシーショック) | ・転倒 ・ふらつき ・舌の色が青紫 ・呼吸器が早い |
アレルギーと聞くと最もよくイメージされるのはアナフィラキシーショックと呼ばれる症状で血圧の急激な低下や意識が朦朧とするなどの症状を伴います。
犬のワクチンによるアレルギー反応の多くが接種後1時間〜4時間以内に最も発症しやすいとされています。
早くて5分以内、1日後に発症する場合もありますのでワクチンを接種した日は様子を見ながら一緒に過ごすのが安心ですよ。
犬のワクチンによるアレルギーの対応方法5つ
犬のワクチン接種後にアレルギーに備えるにはどうしたら良いのか、対応方法を5つご紹介します。
・アナフィラキシーの症状を感じたら即病院を受診する
・ワクチン接種後はすぐに受診ができるようにしておく
・ワクチン接種は午前中の早い時間に行う
・ワクチン接種前後は運動を避ける
・1日以上はそばで様子を見て過度な運動は控える
それぞれ詳しく解説します。
対応①:アナフィラキシーの症状を感じたら即病院を受診する
アナフィラキシーショックかも、と少しでも思ったらすぐに動物病院を受診してください。
最寄の病院まで時間がかかる場合には、電話をして指示を仰ぎましょう。
症状の例に当てはまらなくても普段と様子が違う場合には要注意。
・ぐったりしている
・食欲がない
・息がずっと早い
などの違和感を感じたら、自己判断で様子を見るのではなく動物病院に連れて行くのが確実です。
対応②:ワクチン接種後はすぐに受診ができるようにしておく
動物病院から距離があり、すぐに連れて来れない場合には、最低でもワクチン接種後30分は動物病院の待合室で待機するのが良いでしょう。
待機をお勧めしてくれる動物病院とそうでない病院とありますので、少しでも不安を感じたら、飼い主様から動物病院までの距離感などを考慮して相談してみましょう。
待機場所のない動物病院の場合は、車を近くに駐めておくなどの方法も考えられるので事前にワクチン接種予定の動物病院に相談しておくと安心ですよ。
対応③:ワクチン接種は午前中の早い時間に行う
ワクチン接種の時間帯は、午前中がおすすめです。
南柏たなか動物病院でも、子犬へのワクチン接種は特に体調の変化に合わせてすぐに処置ができるように午前中をおすすめしております。
動物病院には、人間と同じように夜間の当番医があります。
しかしできる治療が限られていたり、病院が遠かったりと昼間に処置するのに越したことはありません。
少しでもリスクを減らすために早めの時間に予約をしましょう。
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対応④:ワクチン接種前後は運動を避ける
ワクチン接種の前後のお散歩を避け、2〜3日は激しい運動を控えることを推奨します。
犬の体力を消耗しやすいシャンプーなども、ワクチン接種後はお勧めしません。
トリミングサロンによっては1週間は空けるようにお願いしている場合もあるので、気になる方はワクチン接種の少し前に済ませておきましょう。
ワクチン接種をした後、犬の体はワクチンに含まれる病原体に対抗するために免疫を作り出そうとしています。そこで運動をしてしまうと免疫を作るのに使うはずのエネルギーを消費してしまうためアレルギーが出やすくなるリスクが高くなります。
走り回ってしまう犬を飼っている場合には、可哀想に感じるかもしれませんが小屋に入れておくなどの対応も考えてみてください。
対応⑤:1日以上はそばで様子を見て過度な運動は控える
せめてワクチン接種をした当日はそばで様子を見られる状況にしておきましょう。
犬のワクチンによるアレルギーは、初回が多いというわけではありません。
年齢や犬のその日の体調などで今まで平気だったとしてもアレルギーが発症する可能性は多いにあります。
もしもの事態に後悔しないためにも、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
動物病院がホテルをやっている場合などは、相談して預けておくのも一つの方法ですよ。
まとめ:犬のワクチンによるアレルギーは迅速な対応が必要です
犬のワクチン接種によるアレルギーについてご紹介しました。
犬は年に一回は必ずワクチン接種をすることが義務付けられています。
そのためアレルギーのリスクがあるからと言って避けることはできません。
すぐに対応できるかできないかが非常に重要になるのでご紹介した対処法を考慮してワクチン接種の予定を考えてみましょう。
当院南柏たなか動物病院では、皮膚科専門医による診察や予約接種も受け付けています。
少しでも愛犬に異変を感じた場合はお気軽にご来院ください。
WEB、電話からの予約制を取り入れており事前にご予約いただくことで待ち時間を短縮できます。
ワクチンの利点や欠点、性質を考慮した接種方法を提案もしておりますのでお気軽にご相談ください。
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