犬の皮膚が伸びる原因とは?考えられる病気と正常なケースを解説

「愛犬の皮膚が伸びるけど、これは正常?」

「皮膚が伸びるのは何かの病気じゃないか心配!」

と悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

犬の皮膚は人間よりも弾力があり、ある程度伸びるのは正常です。

特に、シャーペイやブルドッグなどの犬種では、皮膚がたるんで見えることが一般的です。

しかし、急に皮膚が薄くなったり、異常にたるみが目立ったりする場合は病気のサインかもしれません。

この記事では、皮膚が伸びるのは健康な範囲なのか病気なのかを見極めるポイントなどについて詳しく解説します。

愛犬の皮膚が伸びる原因が知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

南柏たなか動物病院では、日本で数人しかいないアジア獣医皮膚科の専門医が病院訪問を担当しており、あらゆる皮膚の病気の治療が可能です。

院内は居心地の良い環境や話をしやすい雰囲気づくりを意識しており、飼い主様の不安に寄り添いながら診察しておりますので、お気軽にご相談ください。

\愛犬の皮膚に異変を感じたら/

目次

犬の皮膚が伸びるのは異常か正常かを見極めるポイント

犬の皮膚がよく伸びると心配になる方も多いかもしれませんが、必ずしも病気とは限りません

以下のようなケースは、病気ではない可能性があります。

・犬種による特徴:シャーペイ・ブルドッグ・バセットハウンドなど、もともと皮膚にしわが多い犬種

・子犬の成長過程:成長途中の子犬は皮膚が余っているように見える

・老化現象:シニア犬になると皮膚のハリがなくなり、たるんでくる

愛犬の体質や年齢を考慮しつつ、明らかに以前と違う異変を感じたら、放置せずに専門家に相談しましょう。

一方、以下の症状が見られる場合、病気が関係している可能性があります。

・皮膚が異常に薄い:触るとペラペラした感じがする

・傷つきやすい皮膚:少し引っ張るだけで傷や裂傷ができる

・たるみが急に目立つ:以前より皮膚がたるんでいる

・毛が抜けて皮膚が透けて見える

・皮膚に赤みや腫れがある

・体重が増えた、または減った

これらの症状は、ホルモン異常や遺伝性疾患による皮膚トラブルが原因かもしれません。

少しでもおかしいと感じたときや気になる点などがある場合は、早めに動物病院で相談しましょう。

犬の皮膚が伸びてしまう病気3つ

犬の皮膚が伸びてしまう病気は、以下の3つが考えられます。

・エーラス・ダンロス症候群

・クッシング症候群

・甲状腺機能低下症

ひとつずつ順に解説していきます。

皮膚が伸びてしまう病気①:エーラス・ダンロス症候群(EDS)

エーラス・ダンロス症候群は、犬の遺伝性結合組織疾患のひとつです。

この病気では、コラーゲンが正常に作られず皮膚が異常に伸びるようになります。

主な症状

・皮膚を軽く引っ張ると、ゴムのようにびっくりするほど伸びる

・皮膚が薄く、簡単に傷がついたり裂けたりする

・傷が治りにくい

EDSはまれな病気ですが、特にボクサー犬・ダックスフンド・グレート・デーンなどで報告されています。

皮膚が異常に伸びると感じたら、早めに動物病院での検査をおすすめします。

皮膚が伸びてしまう病気②:クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

クッシング症候群とは、副腎が過剰にホルモン(コルチゾール)を分泌することで起こる病気です。

ホルモンバランスが崩れることで、皮膚にも様々な異常が現れます。

主な症状

・皮膚が薄くなり、触るとブヨブヨとした感じがする

・毛が抜けやすい

・お腹が膨らみ、体型が樽のようになる

・多飲多尿(異常に水を飲み、おしっこの回数が増える)

クッシング症候群は、シニア犬に多い病気です。

皮膚の異常だけでなく、体全体の変化にも注意しましょう。

皮膚が伸びてしまう病気③:甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺から分泌されるホルモンが不足することで新陳代謝が低下する病気です。

特に、皮膚や被毛に影響が出ることが多いのが特徴です。

主な症状

・皮膚が弛んだように見える

・毛が薄くなり、乾燥した質感になる

・体重が増えやすくなる

・活動量が減り、元気がなくなる

特にゴールデン・レトリバー、ダックスフンド、ビーグルなどで比較的発症しやすい病気です。

皮膚の異常とあわせて、体重や行動の変化も見逃さないようにしましょう。

 

南柏たなか動物病院では、犬や猫のあらゆる症状のお悩みに寄り添いながら診察いたします。

予約の際は、WEB・お電話でしていただくことで待ち時間が少なくすみます。

\愛犬のためには早期発見が大切/

犬の皮膚が病気以外でも伸びてしまう理由

病気ではなくても、犬の皮膚が伸びるケースはあります。

例えば、犬種による特徴として、シャーペイやブルドッグのように遺伝的に皮膚にしわが多い犬種では皮膚がたるんで見えることが普通で、これは病気ではなく個性の一部です。

また子犬の成長過程においては、成長に伴い皮膚が余っていることがあり、成犬になるにつれて体が追いつき、皮膚のたるみは解消されるでしょう。

さらに、老化による皮膚の変化もあります。

年齢を重ねると犬の皮膚の弾力が失われ、たるんで見えることがあります。

これは自然な老化現象ですが、異常に皮膚が薄くなった場合は病気の可能性もあるため、注意が必要です。

まとめ:愛犬の皮膚が気になるときは早めに動物病院へ相談しよう

犬の皮膚が伸びる理由には、病気が関係している場合とそうでない場合があります。

しかし、皮膚が極端に伸びる・薄くなる・傷つきやすいなどの異常が見られた場合は、自己判断せずに獣医師に相談することが大切です。

皮膚の変化は、内臓疾患やホルモンバランスの乱れなど、見えない部分の病気のサインであることも少なくありません。

少しでも気になることがあれば、早めに動物病院で診察を受けましょう。

 

南柏たなか動物病院では、皮膚科専門医の診察や予防接種も受け付けています。

少しでも愛犬の異変を感じた場合は、お気軽にご来院ください。

WEB・お電話からの予約優先制を取り入れており、事前に予約いただくことで待ち時間を短縮できます。

\愛犬の皮膚に心配事があるなら/

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