「犬アレルギーの治療方法が知りたい!」
「愛犬ともっと触れ合いたい!」
と思っていませんか?
犬アレルギーは、犬のフケや唾液、皮脂腺から分泌されるタンパク質に対して免疫系が過剰に反応することで発症します。
さらに、症状は軽度なものから重度のものまで幅広く、適切な治療法を知っておくことが大切です。
この記事では、「犬アレルギーのレベル別治療法から予防・対策」まで詳しく解説します。
愛犬と快適に過ごすための知識を身に付け健康的な生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
南柏たなか動物病院では、日本で数人しかいないアジア獣医皮膚科の専門医が病院訪問を担当しており、あらゆる皮膚の病気の治療が可能です。
院内は居心地の良い環境や話をしやすい雰囲気づくりを意識しており、飼い主様の不安に寄り添いながら診察しておりますので、お気軽にご相談ください。
\愛犬の皮膚に異変を感じたら/
犬アレルギーのレベル別治療法3つ
犬アレルギーの症状は人それぞれ異なり、症状のレベルによって治療法が分けられます。
・軽度:目のかゆみや鼻水
・中度:皮膚に発疹やかゆみ
・重度:呼吸困難や喘息症状
症状に応じて適切な治療法を選んで、犬アレルギーによる苦痛を軽減しましょう。
軽度:目薬や点鼻薬でかゆみを抑える
軽度の犬アレルギーの主な症状は、以下の通りです。
・目のかゆみ
・鼻のムズムズ感
・くしゃみ、鼻水
これらは犬のフケや唾液に含まれるアレルゲンが、目や鼻の粘膜に付着することで引き起こります。
軽い症状であれば、市販薬や簡単なセルフケアで十分対処可能です。
目のかゆみには、抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分が含まれた目薬を使用しましょう。
かゆみや炎症を和らげてくれます。
ただし、使用前には手を清潔にし、使用後は目元を清潔に保つことが大切です。
鼻水やくしゃみが気になる場合は、ステロイド点鼻薬や抗ヒスタミン点鼻薬がおすすめです。
鼻の粘膜に直接作用し、アレルギー反応を素早く抑えます。
特に犬と過ごす時間が多い場所で症状がひどくなる場合は、早めに点鼻薬を使用して悪化を防ぎましょう。
中度:薬物治療で皮膚の発疹を治める
中度の犬アレルギーでは、皮膚に湿疹や発赤、ひどいかゆみなどの症状が現れることがあります。
これらの症状は、犬の皮膚や被毛に付着したアレルゲンが体に接触することで起こるため、皮膚トラブルに特化した治療が必要です。
なかでも内服用の抗ヒスタミン薬は、かゆみや赤みを速やかに抑えます。
市販薬としても手に入りやすく、重症化を防ぐためには早めの服用が効果的です。
さらに、発疹や赤みが広がった場合は、医師の処方によるステロイドクリームを患部に塗布しましょう。
ただし、ステロイド外用薬は短期間の使用で症状を抑える効果が高いですが、医師の指示に従い用量を守ることが重要です。
また、保湿ケアで皮膚のバリア機能を高めるのも効果的です。
皮膚が乾燥しているとアレルゲンが浸透しやすくなり、アレルギー症状が悪化することがあります。
そのため、低刺激性の保湿クリームを使用し、日常的に保湿ケアして肌を乾燥から守りましょう。
重度:免疫療法で長期的に治療を受ける
重度の犬アレルギーでは、呼吸器症状(喘息や息苦しさ)や慢性的なアレルギー反応が見られることがあります。
このような場合には、免疫治療がおすすめです。
免疫療法は、長期的に症状を軽減させるための有効な方法とされています。
アレルギーの原因物質を少量ずつ体内に投与し、免疫系をアレルゲンに慣れさせる治療法で、注射療法と舌下免疫療法があります。
舌下免疫療法は患者が自宅で治療を継続できるため、通院の手間を軽減できるというメリットも。
通常3年以上の長期間にわたり実施されますが、治療を続けることで体がアレルゲンに耐性を持ち、症状が徐々に軽減していきます。
特に犬を手放したくない人にとって、有効な治療方法です。
犬アレルギー治療の基本3ステップ
犬アレルギーの治療を始める際には、以下の3つのステップを踏むことが重要です。
・症状を確認して記録しておく
・医療機関で診断を受ける
・治療法を選択する
順に解説していきます。
ステップ①:症状を確認して記録しておく
犬アレルギーの治療をスムーズに進めるためには、症状の経過を記録することが重要です。
なお、記録する際は以下のような具体的なポイントを記録しておきましょう。
・症状が発生するタイミング:犬と直接触れたときや掃除中など、特定の状況下で症状が出る場合は、その状況を詳しく記録する
・症状の種類と強度:くしゃみ・目のかゆみ・皮膚発疹など、具体的な症状とその程度を数値や言葉で表現する
・使用した薬や対策:目薬や点鼻薬、外用薬を使用した場合、その効果や副作用を記録する
できるだけ細かく記録して医師に伝えることで、より正確な診断と治療計画が可能になります。
ステップ②:医療機関で診断を受ける
犬アレルギーの診断には、専門的な検査が必要です。
医療機関で受けられる主な検査は以下の通りです。
・血液検査:アレルゲン特異的IgE抗体を測定することで、犬アレルギーの有無を確認できる
・皮膚プリックテスト:皮膚に少量のアレルゲンを付け、アレルギー反応の程度を調べる検査
・吸入試験:特定のアレルゲンを吸入して反応を見る検査で、重度の症状がある場合に実施されることがある
これらの検査を受けることでアレルギーの原因物質が明確になり、より効果的な治療法を選択できます。
ステップ③:治療法を選択する
診断後、医師と相談しながら治療法を選択します。
軽度の場合は市販薬や環境改善、中度以上の場合は薬物治療や免疫療法が適用されます。
また、治療にかかる費用や通院頻度も考慮し、自分のライフスタイルに合った治療法を選んで犬アレルギーを克服しましょう。
南柏たなか動物病院では、犬や猫のあらゆる症状のお悩みに寄り添いながら診察いたします。
予約の際は、WEB・お電話でしていただくことで待ち時間が少なくすみます。
\愛犬のためには早期発見が大切/
犬アレルギーの予防と対策法3つ
治療と並行して、日常生活でできる予防と対策を取り入れることも大切です。
・アレルゲンを減らすために環境を整える
・愛犬と接触したあとはセルフケアする
・ブラッシングやシャンプーをこまめにおこなう
できることから実施して、犬アレルギーの症状を和らげましょう。
予防法①:アレルゲンを減らすために環境を整える
犬アレルギーの主な原因であるアレルゲン(犬のフケ・唾液・毛など)は、空気中や家の中の家具・布製品に付着して蓄積されます。
そのため、家庭内でアレルゲンの量を減らす工夫が重要です。
・空気清浄機を活用する
・掃除を徹底する
・犬専用のエリアを設ける
アレルゲンを含む微粒子を取り除くには、高性能の空気清浄機が効果的です。
特に犬が過ごす部屋や寝室に設置することで、アレルゲンが空気中に拡散するのを防ぎます。
また、床掃除や布製品の洗濯も徹底しましょう。
こまめに掃除機をかけたり、カーテンやソファーの洗濯をおこなったりすることが大切です。
さらに、家の中で犬が過ごせるエリアを限定するのも効果的です。
寝室やリビングなど、よく過ごす場所には犬を入れないようにすると良いでしょう。
予防法②:愛犬と接触したあとはセルフケアする
犬との触れ合いを楽しみながらアレルギー症状を予防するためには、触れ合った後のセルフケアがとても重要です。
・手洗い・うがいを徹底する
・シャワーを浴びる
・服を着替える
犬に触れた後は、すぐに手洗いとうがいをおこないましょう。
アレルゲンは手を介して目や鼻、口に入り込むことが多いため、石けんを使って指の間まで丁寧に洗うことが大切です。
それでもアレルゲンの付着が心配な場合は、シャワーを浴びて手だけでなく顔や体を清潔に保ちましょう。
また、シャワーをあびられない場合は、着替えることも有効です。
さらに、犬の毛やフケが衣服に付着していることがあるため、外出や仕事前にも着替えることも大切です。
予防法③:ブラッシングやシャンプーをこまめにおこなう
犬の被毛や皮膚を清潔に保つことは、アレルゲンの発生を抑えるために重要なケア方法です。
ただし、ブラッシングやシャンプーの頻度はしっかり守りましょう。
ブラッシングは犬種によりますが、短毛種は週1~2回、長毛種は毎日ブラッシングするのが理想的です。
ブラッシングをこまめにおこなうことで、抜け毛やフケが室内に落ちるのを防げます。
できるだけ室内ではなく屋外でおこなうようにすることで、室内にアレルゲンが広がるのを防げます。
シャンプーは月に1~2回が目安です。
シャンプーの頻度が高すぎると犬の皮膚の脂分が失われ、逆にフケが増えてしまうことがあるため、犬種や皮膚の状態に応じた頻度でおこないましょう。
まとめ:犬アレルギーの治療は正しくおこなおう!重度の場合は早急に病院へ
犬アレルギーは適切な治療と予防で症状を緩和し、愛犬と快適な生活を送れます。
軽度の症状は市販薬で対処できますが、中度や重度の場合は必ず医療機関を受診し、専門的な治療を受けましょう。
また、アレルゲン対策を日常生活に取り入れることで、症状を大幅に軽減できます。
南柏たなか動物病院では、皮膚科専門医の診察や予防接種も受け付けています。
少しでも愛犬の異変を感じた場合は、お気軽にご来院ください。
WEB・お電話からの予約優先制を取り入れており、事前に予約いただくことで待ち時間を短縮できます。
\愛犬の皮膚に心配事があるなら/