『猫がかゆがっているときワセリンを使っても大丈夫?』
『猫のかゆみ止めにワセリンは効果がある?』
などお困りではありませんか?
愛猫がかゆそうにしていたり、皮膚に赤みが見られたりした場合には病院を受診するよりも前にできることはしてあげたいですよね。
そこで本記事では、猫のかゆみ止めにワセリンが効果的なのかついて詳しく解説しています。
猫のかゆみの対処法は原因によって異なるため、正しい処置を早めにとることが大切です。
獣医師に相談して、適切な治療をしましょう。
南柏たなか動物病院では、日本で数人しかいないアジア獣医皮膚科の専門医が病院訪問を担当しており、あらゆる皮膚の病気の治療が可能です。
院内は居心地の良い環境や話をしやすい雰囲気づくりを意識しており、飼い主様の不安に寄り添いながら診察しておりますので、お気軽にご相談ください。
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猫のかゆみの原因5つとワセリンが使えるのか
猫のかゆみの原因は、大きく5つあり、ワセリンが使えるものと使えないものがあります。
原因 | ワセリンが使えるか |
皮膚炎 | 利用可能 |
寄生虫 | 利用不可能 |
乾燥 | 利用可能 |
アレルギー | 利用可能 |
細菌 | 利用不可能 |
それぞれ詳しく解説します。
原因①:皮膚炎
猫は刺激物に反応して皮膚炎を起こし、かゆみが生じる場合があります。
アレルゲン物質が皮膚に接触することが原因なので毛の薄いお腹などに起きやすく、赤みが出たり腫れることもあります。
猫のベットや首輪なども刺激物として原因になりかねないので、愛猫がかゆがっていたら最近新しく変えたものはないかなど見直してみてください。
ワセリンは皮膚炎を治す効果はないため抗生剤などを獣医師に処方してもらう必要があります。
しかし、皮膚への刺激を緩和することはできるので治りかけてきたらワセリンで乾燥を防いで皮膚を保護して確実に治してあげるのも良いですよ。
原因②:寄生虫
ノミやダニなどの寄生虫が猫の皮膚についてしまうとかゆみを伴います。
寄生虫が原因のかゆみは、寄生虫の駆除が必要なためワセリンの効果は期待できません。
病院で検査をしていただき、適切な処置、薬の処方を受けましょう。
その上で掻きむしってしまった患部の保護や保湿目的でワセリンを併用することは可能です。
獣医師に相談の上、活用してみましょう。
原因③:乾燥
乾燥によるかゆみの場合にはワセリンは非常に効果が期待できます。
猫は冬場や加齢により皮膚が乾燥し、かゆみに繋がるケースがあります。
ワセリンを使って意図的に保湿をしてあげることで乾燥によるかゆみや肌トラブルを防ぎましょう。
ただし、ワセリンで保湿していても改善が見られない場合には獣医師に他の原因を考慮して診察してもらいましょう。
原因④:アレルギー
猫にも食物アレルギーが存在し、かゆみが出てくることがあります。
食物アレルギーで皮膚が荒れている部分の保護や保湿にはワセリンを使うこともできますが根本的治療にはなりません。
あくまで皮膚の炎症を治すサポートとして考えていただき、治療は獣医師の指示のもと進めていきましょう。
原因⑤:細菌
細菌によるかゆみの場合には、ワセリンを利用することは逆効果になることがあります。
猫の皮膚に細菌や真菌が感染するとかゆみを伴うことがありますが、ワセリンを塗ってしまうと繁殖しやすい肌環境を作ってしまうリスクがあります。
原因がわからないときはまずは獣医師に相談し、細菌感染の場合には抗生物質や抗真菌薬などを処方してもらうことで早期完治に繋がりますよ。
以上、猫のかゆみの原因とかゆみ止めとしてワセリンが使えるかどうかについて解説しました。
ワセリンは皮膚トラブルに直接的な効果があるわけではありません。
・乾燥時によるかゆみ
・皮膚への刺激を緩和したい時の保湿
・軽度の擦り傷や炎症
に対して保護膜を作り、傷口を外部刺激から守るなどの目的で活用するのが良いでしょう。
猫のかゆみ止めにワセリンを使う際の注意点5つ
猫のかゆみ止めにワセリンを使う際には下記5つのポイントに注意しましょう。
・長期間の使用は避ける
・皮膚に薄く伸ばして使用する
・舐めやすい場所はなるべく避ける
・原因がわからないときは先に病院を受診する
・傷口に塗る場合には清潔にしてからにする
それぞれ詳しく解説します。
注意点①:長期間の使用は避ける
ワセリンを長期間同じ場所に使い続けるのはやめましょう。
猫にとってワセリンは短期間であれば問題ありませんが、長期間使っていると皮膚の通気性が損なわれ皮膚トラブルの悪化や別のトラブルにつながるリスクがあります。
塗り続けても症状が改善しない場合には動物病院の受診が最適ですよ。
当院南柏たなか動物病院では、皮膚科専門医による診察を受け付けています。
猫の皮膚について異変を感じた場合は、なるべく早くご来院ください。
WEB、電話からの予約制を取り入れており事前にご予約いただくことで待ち時間を短縮できます。
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注意点②:皮膚に薄く伸ばして使用する
猫に限らず人間にも言えることですがワセリンは、薄く油膜を張るイメージで塗りましょう。
厚く塗り重ねてしまうと、水分の蒸発を妨げるため皮膚に水分や熱がこもり、肌トラブルの悪化に繋がる危険があります。
薄く塗り広げるだけで十分保湿できます。
注意点③:舐めやすい場所はなるべく避ける
ワセリン自体は毒性が低いため少量であれば、猫が舐めても問題ありません。
しかし、大量に舐めてしまうと
・消化不良
・下痢
などの症状に繋がる可能性があります。
どうしても舐めてしまう場合には、猫用で売っているエリザベスカーラーなどをご活用ください。
注意点④:原因がわからないときは先に病院を受診する
寄生虫や細菌、真菌が原因で猫がかゆみを感じている場合には、ワセリンを塗っても治ることはありません。動物病院を受診して原因を明確にしてからワセリンを使うか使わないかを判断するようにしましょう。
また、動物病院でワセリンを使った方が良いかなどのアドバイスを受けるとより安心できるので受診した際は聞いてみるのも良いでしょう。
注意点⑤:傷口に塗る場合には清潔にしてからにする
猫がかゆがって掻きむしってしまった傷口にもワセリンを塗ることで、保護や保湿治癒力促進効果が期待できます。
しかし、傷口にそのまま塗ってしまうと通気性が悪く菌が繁殖してしまうなどのリスクがあります。
傷口を洗って綺麗にした状態でワセリンを塗るようにしましょう。
以上が猫のかゆみ止めにワセリンを使う際の注意点になります。
まずは原因をはっきりさせることが非常に重要です。
根本的な原因に繋がらない場合でも、様子を見ながら保湿や保護のためにワセリンを活用することで早く綺麗に治る可能性があります。
獣医師に相談しながら取り入れてみましょう。
まとめ:猫のかゆみの原因によってはワセリンは利用可能です
猫のかゆみ止めにワセリンは使えるのか、についてご紹介しました。
かゆみの原因がわからない状態での自己判断は症状の悪化につながるリスクが高くなってしまいます。
自分で判断せず、なるべく早く動物病院に連れて行ってあげるのが確実ですよ。
当院南柏たなか動物病院では、皮膚科専門医による診察を受け付けています。
少しでも愛猫に異変を感じた場合はお気軽にご来院ください。
WEB、電話からの予約制を取り入れており事前にご予約いただくことで待ち時間を短縮できます。
猫がかゆそうにしている、赤みがある気がするなど少しの変化でも、お気軽にご相談ください。
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