「愛猫の目の上の皮膚が赤い」
「普段と愛猫の目の様子が違う」
「愛猫がよく目をこすっている」
など、愛猫の目の様子にお悩みではありませんか?
愛猫の愛らしい目が普段と違う様子に思えたり、明らかに皮膚が赤くなっていたりしたら心配ですよね。
今回は猫の目の上の皮膚が赤い原因と対処法、目の健康を守るためのチェックポイントを解説します。
目の上の皮膚が赤い原因は様々ですが、早めに対処することで愛猫の健康を守ることができます。
中には炎症を起こす病気や腫瘍ができている場合もあるため、注意が必要です。
南柏たなか動物病院では、日本で数人しかいないアジア獣医皮膚科の専門医が病院顧問となり、より高水準の皮膚科・耳科診療を行うことが可能です。
院内は居心地の良い環境や話をしやすい雰囲気づくりを意識しており、飼い主様の不安に寄り添いながら診察しております。
WEB・お電話からの完全優先制を取り入れております。お気軽にお問い合わせください。
\ 愛猫の目に異変を感じたら/
猫の目の上の皮膚が赤い原因3選
猫の目の上の皮膚が赤い場合、考えられる主な原因は次の3つです。
・細菌やウイルス感染の可能性
・皮膚炎の兆候
・外傷や涙による炎症
愛猫に当てはまる原因があるか、チェックしてみてください。
原因①:細菌やウイルス感染の可能性
細菌やウイルスに感染した場合も、目の上の皮膚が赤くなることがあります。
感染が起こると、以下のような症状が見られます。
・目の上や周りの皮膚の赤みや腫れ
・目やにが増える
・目が充血する
・目をしょぼしょぼさせる
細菌感染は、傷口から細菌が侵入することで起こることが多いです。
また、ウイルス感染は風邪のような症状を伴うことがあります。
感染が疑われる場合は、早めに獣医師に診てもらいましょう。
原因②:皮膚炎の兆候
皮膚炎は、皮膚が炎症を起こす病気で、猫の目の上の皮膚が赤くなる原因の一つです。
皮膚炎には、以下のような種類があります。
・接触性皮膚炎(物質に触れることで起こる)
・アトピー様皮膚症候群(遺伝的要因が関与)
皮膚炎があると、赤みやかゆみが生じ、猫がしきりに顔を掻くことがあります。
皮膚炎は放置すると悪化することがあるため、早めに獣医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
原因③:外傷や涙による炎症
猫が目をこすったり、何かにぶつかったりすることで、目の上の皮膚に外傷ができることがあります。
この外傷が原因で、以下のような症状が見られることがあります。
・赤みや腫れ
・かさぶたができる
・涙が多くなる
涙が多く出ることで、皮膚が湿って炎症を起こす場合も。
また、ほこりや砂・ゴミが猫の目に入り、目を掻いて傷つける恐れもあります。
外傷や涙による炎症が疑われる場合は、早めに獣医師に診てもらい、適切な処置を受けることが重要です。
合わせて、猫の目の周りや住環境を清潔に保つよう気をつけましょう。
猫の目の上の皮膚が赤いとき考えられるその他の病気3選
猫の目の上の皮膚が赤いとき考えられるその他の病気を3つご紹介します。
・眼瞼炎(がんけんえん)
・腫瘍
・扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)
病気の特徴を確認し、早めの対処で重症化を防ぎましょう。
病気①:眼瞼炎(がんけんえん)
猫の眼瞼炎はまぶたに炎症が起きる病気です。
猫の眼瞼炎の原因は多岐に渡りますが、主な原因は以下の通りです。
・ウイルスや細菌、真菌による感染
・まぶたの外傷
・目の乾燥による炎症
猫が眼瞼炎になると、主に「目の上(まぶた)の赤みや腫れ、かゆみ、痛み」などの症状が現れます。
また、目やにが出たり目が開きにくかったりして、猫が目をこすり炎症が悪化する場合も。
猫の眼瞼炎は早期に対処することで重症化を防ぐことができるので、異常を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。
動物病院では、原因を特定し適切な治療薬などで治療します。
病気②:腫瘍
目のふちにマイボーム腺腫をはじめとする腫瘍ができる場合があります。
目のふちにできた腫瘍により、目の上や周りが赤く見えます。
マイボーム腺腫は良性腫瘍で多くの場合無症状ですが、腫瘍が大きくなると、まぶたの腫れや不快感、涙が多くなることもあるでしょう。
猫が気にして目をこすると、目の上や周りだけでなく、目の中まで赤くなる場合も。
動物病院では、必要に応じて細胞診や組織検査を行います。
腫瘍が大きい場合は、外科的に切除することが推奨されます。
まぶたのふちにできる腫瘍は比較的見つけやすいですが、目へのダメージも大きいため愛猫に異常が見られたら早めに治療を受けましょう。
病気③:扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)
猫の扁平上皮癌は皮膚や粘膜を生成する扁平上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。
扁平上皮癌で、目の上や目の下が赤くなったり、かさぶたができたりします。
まぶたや結膜へ炎症を引き起こす場合もあり、早期対処が必要です。
特に白毛や薄毛の猫は、日光にさらされることで皮膚がダメージを受け、扁平上皮癌のリスクが高まります。
日差しの強い時間帯には、猫を屋内に留める、日陰を作るなどの対策をして長時間紫外線にさらさないようにすることが予防となります。
猫の扁平上皮癌は早期発見と適切な治療が重要なので、気になる症状があれば早めに獣医師に相談しましょう。
猫の目の上の皮膚が赤いときの対処法4つ
猫の目の上の赤みの原因は様々ですが、早めに対処することで愛猫の健康を守ることができます。
ここでは、赤みが見られたときの対処法を解説します。
・早めに獣医の診察を受けよう
・アレルギーの原因を探る
・清潔に保つ
・猫のストレスを減らす工夫をしよう
ひとつずつ見ていきましょう。
対処法①:早めに獣医の診察を受けよう
猫の目の上の皮膚が赤くなっている場合、まずは獣医に相談することが大切です。
赤みの原因はアレルギーや感染症、皮膚病など多岐に渡ります。
早期に診察を受けることで、適切な治療を受けることができ、症状の悪化を防ぐことができるでしょう。
私たち「南柏たなか動物病院」では、日本で数人しかいないアジア獣医皮膚科専門医のサポートのもと、特殊な疾患にも対応できるよう努めております。
猫優先の待合スペースや猫専門外来(猫ちゃんだけを診察する時間)もご用意していますので、お気軽にご相談ください。
\異変があれば早期相談を/
対処法②:アレルギーの原因を探る
猫の食べ物や環境にアレルゲンが含まれている可能性があるため、最近の食事や新しいおもちゃ、掃除用具などを見直してみましょう。
また、動物病院で血液検査や食物除去試験などの検査でアレルギーの原因を特定してもらうのも良いでしょう。
アレルゲンを特定することで、適切な対策を講じることができます。
対処法③:清潔に保つ
猫の目の周りは特に汚れがたまりやすい部分です。
定期的に優しく拭いてあげることで、細菌や汚れの蓄積を防ぎましょう。
専用のウェットティッシュや、ぬるま湯で湿らせたガーゼを使うのがおすすめです。
ただし、強くこすらないように注意しましょう。
対処法④:猫のストレスを減らす工夫をしよう
ストレスも猫の皮膚の健康に影響を与えることがあります。
愛猫がリラックスできる環境を整えてあげることが大切です。
静かな場所を用意したり、遊びの時間を増やしたりすることで、ストレスを軽減することができます。
また、空気の乾燥は猫の目への刺激になる場合があるため、猫が快適に過ごせるよう湿度も調整しましょう。
愛猫の目の健康を守るためのチェックポイント
愛猫の目の健康を守るためには、飼い主による日常的なチェックが大切です。
・目やにの状態
・かゆみや痛み、腫れの有無
・食欲や元気の変化
・皮膚の色や状態、乾燥具合
・目をこする行動
日常的に目の状態や行動をチェックし、異常が見つかった場合は早めに動物病院を受診しましょう。
また、上記チェックポイント以外にも「定期的な健康診断」や「栄養バランスのとれた食事」も大事です。
愛猫が元気で健康であるために、日々の観察と適切な対処を心がけましょう。
まとめ:猫の目の上の皮膚が赤いときは早めに獣医師に相談を!定期的な健康チェックも大切
猫の目の上の皮膚が赤い原因は多岐に渡りますが、重症化する前に早めの対策が必要です。
少しでも異常が見られたら、早めに動物病院を受診し獣医師に相談しましょう。
愛猫の目の健康を守るためには、日常的・定期的な健康チェックも大切です。
普段から、愛猫の様子をよく見てあげましょう。
南柏たなか動物病院では、より高水準な皮膚科・耳鼻科診療だけでなく、様々な病気のご相談を受け付けています。
WEB・お電話からの完全優先制を取り入れております。
猫優先の待合スペースや猫専門外来(猫ちゃんだけを診察する時間)もご用意していますので、少しでも愛猫の異変を感じた場合は、お気軽にお問い合わせください。
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